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1020年8月

前回のあらすじ
6月7月と白骨城に殴り込みを掛け早瀬入手を目指すも玉砕。
そして、三代目当主・竜海と貴海の寿命が近付く……。

今回もスクショほぼ無しで進行いたします。

さて、8月。
健康度的に貴竜双子は今月が寿命のはず……35……。
鈴水と蒼子は大人しく休んでいて欲しいとお願いしましたが、この双子、最後の最後に人生でやるべきことを見付けたと言わんばかりに出陣する気満々です。
術ひとつに……と思わないでもないですが、貴竜双子にとって大江山は越えられなくて当たり前のものであったし、では何をしるべに生きてきたかって、無い、んですよ。前も語りましたが、水花や蒼海がそうしていたから迷宮討伐に出て、死ぬのが嫌だから目の前の鬼を屠って、その繰り返し。

それなので、ふたりにとっては初めて出来た人生の中で『やりたいこと』が『早瀬の巻物を入手する』なんですよね。はたから見たらちっぽけな事です。そんな事に人生かけるのか、みたいな。
でもですね、ふたりにとったら『やりたいこと』を見付けられた事がとても嬉しいんです。だから、身体が動くなら迷宮討伐に出る、今までずっと繰り返してきたのと同じに。

……と、まあ、お話しておりますが。

海音月には今月も自習をお願いしまして、貴竜双子と鈴蒼双子で白骨城へいざ出陣。

結果から申し上げますと。
8月も赤火は無く、鉄クマ大将パーティーに総当たり戦を行うも、早瀬の入手は出来なかったことをご報告申し上げます。以上。

後は特記するようなこともありませんでしたので。
さ、撤収撤収~帰宅帰宅~



……まあ……こうなりますよね……。

ですが、貴竜双子はこうなることを承知で出陣していたわけですし、家族にも自分たちの気持ちは説明して討伐に向かったはずなので、悲壮感というものはなかったのじゃあないかなあ。



次の当主は鈴水。
蒼子は可哀相な鬼を救って(殺して)あげることにしか興味がありませんし、海音月は若すぎるということで鈴水に。
鈴水は『当主になることがこの家で自分を確立する唯一の方法』と長らく思っていましたが、この頃にはそんな考えにも変化があったようです。

そしてお見送り……。



これは貴竜双子両方に言えることなのですが。
水花と蒼海の後ろをただひたすら追いかけて行くだけ、父親たちのしていることを真似ていれば『間違い』ではない。貴竜双子はずっとそうやって生きていたのだと思います。

水花も蒼海も貴竜双子を大事にしなかったわけではないのだけれども、水花→←蒼海(我が子)の気持ちが強すぎて、そこに固執してしまって、それは天界での出来事に由来するわけなのでふたりが悪かったわけではないのですが。
それでも、呪いを解くとかこの先生まれてくる子々孫々のためになる何かをするとか、そういった『未来への視点』を与えられなかったことは貴竜双子にとっては不幸でした。水花と蒼海が亡くなり、追う相手真似る相手が居ない、そうなったとき双子は一度道を完全に見失い途方に暮れたはずです。

何も期待せず義務のように交神して、来訪した子と顔を合わせたときにきっと少しだけわかったんですよね。水花がどうしてあそこまで息子である蒼海に執着したのか。
今まで一番弱い立場だった自分たちの子は自分たちよりもっと弱くて、庇護してやらねばという使命感と、理由も無く溢れる自分の血を継いだ子が愛おしいという感情がぶわっと湧いて来たから。

竜海の言う『答』が貴海やその娘・鈴蒼双子という家族のことであるのか、娘である海音月のことなのか、家族との日常のことなのか、それとも全く別の何かであるのかはわかりません。
ただ、この遺言を聞けたことで竜海は『生』を無駄なものではなかったと認識できたのだな、よかった、と思いました。

当主様、お疲れ様でした。



双子の兄として生まれ、当主になった弟を支えて来た人生でした。

吾ガ浦家の『当主』というものは現時点でふわっとした認識をされているもので、御所への参内(報告)、陰陽寮との報連相(基本当主が取り纏めて行なっているが、必要があれば一族誰でも行なえる)、討伐全般の計画とまとめ、くらいの役割を家族のうちで引き受けている人、という認識です。

当主だから偉いとか敬わなければいけないとか、当主の決定は絶対とかそういうことはありません。
これはひとえに『現在の吾ガ浦家では呪いを解くという目標を持って生きている人間が居ないから』です。これから先、誰かが、あるいは家族全体がそうではない考えをもったときに当主の役割も少しずつ変わっていくのではないかと思っています。

さて、貴海の言う『葬式』は一族のものではありません。水花と蒼海が亡くなったときに家に居たのは貴竜双子とイツ花だけだったからです。それに加え吾ガ浦家はむやみやたらと敷地が広いので、(一部を除き)市井の音はあまり聞こえてきません。
ですから、貴海が言っているのは街へ買い物か何か用事があって出たときのことでしょう。

すれ違えば挨拶をする程度の知り合いの家、誰が亡くなったかはわからないけれども葬式が出ている。
参列者は一様に暗く寂しげな顔をしているなかで、参列者のひとりが抱いている赤ん坊が突然泣き出す。
その赤ん坊をあやす参列者の顔は、陰鬱なだけではなく赤ん坊への慈愛も混じって泣き笑いのよう。

貴海も子を得た後のことだったので、その光景を見て感じるところがあったのだと思います。死があれば生もあって、失った悲しさは消えないけれど、生まれ来た喜びがそれを癒す一助となり得ることを。
そうやって人の歴史は今まで連綿と続いて来て、今ここにも繋がりがあって、きっとこれからも続いていく。吾ガ浦の家もそうであればいいと願ったのだと思います。思いたいです。

お疲れ様でした。




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【吾ガ浦一族】1020年8月
1020年6月

……えーと。
………今月の記録なのですが。
…………スクショが1枚もありませんでした。
……………ので、さらっといきましょうか。
(なお、大変残念なことにしばらくスクショ少な目というか少ない状態が続きます……)

討伐先は白骨城、何故なら早瀬が欲しいから。
去年のうちに取っておければよかったのですが、去年は

6月白骨城討伐(早瀬のことをすっかり忘れていた)
7月相翼院討伐(安易に強化月間に乗っかった)
8月貴海の交神(家に貴海竜海しか居なくなってしまったので)

と、いう感じだったのでした……。
早く移動できる術・すなわち早瀬の存在を裏のたまに嘘を吐くお侍さんから聞き、早瀬があるとないとでは討伐効率が段違いなのでは? という事に気付いた当主・竜海。(と、去年の白骨城期間が終わってから、そういえばと思い出したぐだぐだプレイヤー)

というわけで白骨城。
4階で黙々と鉄クマ大将パーティーを狩り続ける一行。
赤火はない……つまりそういう事です。

何の成果も得られませんでした!!(入手できませんでした)

討伐延長したら赤火が来るかもと粘る姿勢を見せた竜海を止める貴海。

貴海「来月は竜海の子が来るんだから、一旦帰ろう」
竜海「いや、でも白骨城は夏の間しか……」
貴海「それはそうだけどさ、天界から下ろされて誰も居ない家に案内される子のことも考えなよ」
竜海「……あ……」
貴海「当主としてこれからの討伐に必要なことをしようとするのは悪くない。でもさ、まずは家族が居なくちゃ何も出来ないだろ」
竜海「……うん」
貴海「子供を迎えてさ、それからでも来られるんだから」
竜海「……うん」

説得され、貴海に従う竜海。当主とはいえ竜海は兄である貴海をないがしろには出来ない、しない子。
当主の自分を陰に日向に支えてもらっていることもありますが、双子で同い年でも生まれてからずっと『兄』であろうとしてくれた貴海を、『弟』として見て来た竜海は慕っています。だから。竜海は『当主』である前に『弟』としての自分を優先しました。

竜海「帰ろう。貴海の言う通り、ここはまた来られるけど、俺の子の出迎えは一回しか出来ないんだもんな」

この選択が吉と出ても凶と出ても、竜海は後悔しない。



1020年7月



……何でこんな中途半端なところからスクショ撮ってるの……?
プレイヤーは「こまめにスクショを撮る」ということを早く身体に覚えさせる必要があります。
それは兎も角。



はい! お待ちしておりました!



竜海の子の名前は海音月(みねづき)、職業はスクショ通り弓使いです。
素質は体火が心配……握力いくつ? もしかしてジャム瓶の蓋開けられなかったりする? 大丈夫?
あとは心素質を見て一番最初に思ったのが、気を付けて見ていないと家出しそう、でした。だってこれ絶対堪え性とか無い(心土)上に、自由人気質(心風)じゃないですか。
愛称が腹ペコ虫なのも、ちょっとお腹が減ったらすーぐ台所行っちゃうからですよ。それでつまむものがあるならそれをつまみ、無ければその辺のもので何かしら作って食べるんですよ……それが今夜のおかずにとイツ花が用意しておいたもの(食材)だとしても……海音月は気にしない……何故なら我慢が苦手で奔放だから……。
で、奔放ゆえに誰にも言わずふらっと街に出て興味のおもむくままうろうろして、気まぐれに甘味などをお土産に帰って来るんですよ。

あー後はえっと、語っておきたいのが、何故弓使いなのか? これです。
竜海は自分の職である剣士を継がせたかったはずです。けれど、気付いたんですよね、貴海(弓使い)の子である鈴水も蒼子も父の職を継いでいないなって。それは貴海がこれからの討伐のことを考えて弓使いが複数人居るより、薙刀士と槍使いがひとりずつ居たほうが戦術の幅が広がるなと考えた結果。
貴海だって自分の子には自分の職を継いで欲しい想いが無いわけではなかったはずです。でも、吾ガ浦家のこれからを考えたときにそれは最適解ではないと、自分ひとりの想いよりも家のため、家族のための、先を見据えた選択を取ったのです。
当主である竜海には相談せずに。
竜海も最初は弓使いをどちらの子にも継がせなかったことを不思議に思っていましたが、何度か4人で討伐に出てみて、そういう貴海の意図に気付いたんです。
それなので、罪滅ぼしという訳ではないですが、大好きな兄・貴海の職である弓使いを我が子の職として選んだのでした。貴海が弓を扱う様をずっと見てきて、その様が好きだったからということもあります。

ひい、妄想を語ると気が付かないうちに長くなるぅ……。

で、海音月には大変申し訳ないのですが、今月も早瀬を目指して白骨城に突撃するので自習をしていてね~。



ひえ…っ……双子の健康度下がってる……漢方……まだお店開いてなかったでしたっけ……。ああー。
鈴水蒼子のスクショはありませんでした! え、でも指折り数えてみるともう元服してるの……? え? まだ可愛いひよっこだと思っていたのに?

さて白骨城。



有り難いけれどもその術じゃない! 早瀬を、早瀬を寄越せー! と突っ込んでいく竜海、自分の身体の衰え忘れていますね、完全に。なんかもう、早瀬を入手しないと死ねない! くらいに思っていそうだ。
目的意識があるのは良いことなのですが無茶しないでー当主様ー!

えー……こちら竜海討伐隊、目的の早瀬は入手出来なかった、オーバー。

そういうことなので、来月どうしましょうかね……。
竜海どうする?

次回予告
鈴水蒼子双子が来訪したときのまんがもどき、予定は未定!
今さらですがこれは描いておきたかったので。……ので。



いけるか!?


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【吾ガ浦一族】1020年6月から7月
1020年5月

前回のあらすじ
初挑戦の迷宮最奥ボス・お業さん相手に、最初から最後まで前列で芭蕉嵐を受け続け、体力がりがり減る→お雫→芭蕉嵐→お雫→のループに耐え切った三代目当主・竜海は「しばらく討伐出たくない」とこぼすほど疲れきっていた……そこへ家族がした提案とは?

はい、交神です。

現在、吾ガ浦家は家系が本流だけで傍流が無い状態。加えて貴竜双子も1才5ヶ月と一族としてはなかなかのご高齢、かつ一卵性双子なので恐らく亡くなるときは同じ月になるでしょう。そうすると貴竜双子が経験したように、今度は一族が鈴水蒼子双子だけになってしまう。そこから交神して家族を増やすよりは、今のうちに家族を増やして2家系にし、かつ戦力増強しておいた方がいいのでは? という目論見です。

さて、お相手ですが。



こちら竜海の素質バーと能力値。
貴海は火の力を上げるために由良様と交神しましたが、実は体風も結構凹んでいる。
と、なりますと。
あまり由良様と奉納点が離れすぎていなくて体風素質、出来れば体火素質もそこそこのものが欲しい。
そこから導き出された交神相手は――



春野鈴女様です。
竜海と気も合いそうで、討伐でのすさんだ心も癒してくれるのではないでしょうか。というかそうであって欲しい。

(線画のまま放置され、出す機会のない鈴女さんをここぞとばかりに貼っておきます)



あ、竜海の子も女の子のようです。
家の中が華やかになりますね。


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【吾ガ浦一族】1020年5月
1020年3月

今月はどこかの迷宮の主に挑む! という大雑把な予定を立てた先月。
すっかり忘れていましたが討伐強化月間の報酬、4610両はありがたく頂きます。

正直ですね、貴海も竜海も戦いあまり向いていない。戦略もある程度立てて戦えるけれども、今のところ鬼を憎んだりはしていない。攻撃してくるから反撃しているだけ、みたいな。
水花や蒼海のような切実な理由が無いからだと思うのですが……蒼海は父ではあったけれども、双子にとっては祖母である水花の方に執着していて双子を「我が子だ可愛いー」というように甘く接することも、「お前達の未来、一族の悲願の為に云々」というように厳しく接することも無かったですから。
父としてするべきことを放棄したという事は無いのだけれど放任主義。そんな父のもとで育ったので、能天気というか、この戦いの重要性も当主としての威厳もあまり重く考えていませんね、多分ね。

本人らが悲観していないからいいっちゃいいんですけれども、蒼海はなーもっとなー(以下長くなるので略)

で、そんな双子と貴海の娘の双子のステータス確認です。



当主の指輪補整があるので額面通りではありませんが、何というか「双子!」って感じです。
違いといえば貴海は心水・心土が高いので落ち着きのある当主補佐、竜海は心水が高く慎重だけれども心風も高いので思い切りのいいことも出来るし多少の予定外には慌てない安定感のある当主、という感じでしょうか。
思い切りのいいこと・例→兄とふたりで大江山に登り音無しの弓と紅涙弾を持ち帰る。 勢いで正月に討伐続行する。



こちらもなかなかに双子という感じかな?
ふたりとも心水高いし。鈴水の場合、他もそれなりに高いので冷静な判断の基礎となる心水の高さ。
蒼子の心水の高さは純粋に優しさ。なお、その優しさは「なるべく鬼を苦しませずに速やかに殺す」という形で表れることが判明した先月です。「鬼も苦しいのは嫌だよね、今殺すね」「一撃で殺せた、良かった」そんな優しさ。
今日も、明日も明後日も、混じり気の無い純粋な慈愛に満ちた笑顔が、家でも戦場でも満開であります。

一族全員、技土が瀕死なのは土神と交神したことが無いからですね……次辺りでフォローしたいですね。(フラグ)

さてさて討伐先ですが、今月と来月の二ヶ月かけて『相翼院』に行きます!
ここならば悪羅大将ゾーンで鈴蒼双子を鍛えてからお業さんに突っ込めますからね。

さくさくと奥の院へ。



熱狂の赤火は3月4月ともありませんでしたが、巻物入手。こういうね、地道な収集が大事なんですよ。何故か終盤で土祭りだけ抜けているとかね、そういうことが起こらないよう取れるものは取っておかないといけません(戒め)。

さあ、お業さん、我が家の双子達に胸を貸して下さい! いやらしい意味ではなく!
突入のスクショは撮るの忘れました!



早速芭蕉嵐受けています。
た、竜海ー! 当主だけ前列に出すこの陣形、絶対間違ってます! 俺が一番防御が高いからと言って前に出た竜海ですが、流石に軽率すぎました!
お雫をそれぞれに掛け合って何とか持ち直したと思ったところで……芭蕉嵐! お約束!!
しかし攻撃もしなければ倒すことは出来ません。
再度お雫を掛け合いながら、恐るおそる術の併せを開始します。何の術かは記録にありません!
スクショ大事だからほんと! スクショ撮る癖付けて私!
とか何とか言っているうちに単体攻撃もくらったんでしょうね、竜海……当主様、瀕死。



プレイメモノートには一言。
『ひたすらお雫のターン』
……でしょうね!



携帯袋の中の回復道具は使い切っています。あとは技力が尽きるまでお雫かけつつ、隙を狙って向こうの体力を削っていくしかありません。
竜海当主ついに赤字体力。



ところで当主を後ろに下げてあげて下さい、プレイヤー……。竜海の性格的に前列で踏ん張って周りを鼓舞する役を引き受けるとはわかっていますが、この状態になったら下げましょうよ、プレイヤーすなわち私! 寝てたのか!?



何とか体力削って攻撃の余裕も……余裕……お雫のターンは終わりません。
いえ、でも、確実に体力は削っています、何だかお業さんの姿も変わっているじゃないですか。
ねえ、竜海!?



それどころではありませんでした。
頑なに竜海のみが前列で粘る陣形ですからね……下手に防御が高かったばかりにこんな……当主の重要性は、帰ったらイツ花にしっかり叩き込んでもらいましょう。
じりじり総員にて攻撃を続けていましたが、竜海、ビールかけばりのお雫かけに、ついに博打に出ました。

竜海「当主の指輪!!!」



竜海! 博打に勝ったぞ!
この一撃でお業さんは倒れ、消えてゆきました。快挙です。この面子で迷宮奥のボスも倒せると証明しましたよ! ひっどい戦術でしたけれども! 最初だからみんな勝手がわからなかったんだよ!
(一族になすりつけていますが全てプレイヤーのとんちきです)

竜海「もーやだ……」

お業さんが消えたのを確認した竜海はその場で大の字に倒れました。そりゃそうだ。
帰りは貴海に背負ってもらい、無事?帰宅。

はいはい、イツ花さんが何か言っていますよ。でも竜海にはほとんど聞こえていないと思う。ごめんて。



入手した巻物の話のようです。
……白浪入手したっけ? したみたいですね。
しかしその時は一族全員、大ボスであるお業さんを倒したことと、竜海に無理をさせてしまったことを口々に話していたので白浪の存在感は……薄い。

イツ花「……とりあえず蔵に入れておきましょうかネ」

竜海は3日くらい寝ててもいいよ、当主業務は分担してやっておくよ。

次回。
休みながらの竜海の一言、「しばらく討伐出たく無い……!」
竜海の気持ちもわからないでもない貴海と鈴蒼双子で考えた結論は竜海を除いての出陣……ではなく。

鈴水「当主さん、『交神の儀』を行いましょう! 討伐よりは楽なはず!」

……ほんとに?



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【吾ガ浦一族】1020年3月から4月
1020年2月

大つごもり年明けと迷宮で討伐をして過ごしていた吾ガ浦家の面々……。
新しい銅像立つらしいよという話を聞いても、え、そうなんだ…という感じ。



一応迷宮内であけましておめでとうございますくらいは言っただろうけれども、さすがに町に出てみてもすでにお正月の雰囲気はすっきりさっぱり消えておりました。
久し振りに家族4人で買出しに出かけた帰り道――

鈴水「お父さん、当主さん、幻灯撮りましょう」
貴海「幻灯?」
鈴水「はい、何でも紙に姿を写し取ることが出来るそうで。お正月に何も出来なかったから記念に。どうでしょう」
竜海「あー聞いたことある。そういう店があるって。どこだっけ、そっちの角曲がってった方だよな」
鈴水「そうですそうです」
蒼子「え……そんなのあるの? 姿を写し取るって鏡みたいに?」
貴海「俺も初耳だ……」
竜海「まあ、どんなもんか行ってみるかー」

苦手:流行り、の貴海蒼子親子を引っ張っていった先で幻灯屋を発見。
店の人に言われるまま並んでーはい!



蒼子「わあーわあー何これーすごーーーい!」
貴海「これが世の中の進歩……」
竜海「けっっっこう前からあるぞ、この店」
貴海「へ、えー……」
鈴水「お父さんと当主さんも幻灯撮るのは初めて?」
竜海「初めてだな。水花も父上もこういうのは興味がなかったみたいでさあ」

そんなことを言いながら店を後にし、イツ花に幻灯を見せると意外にも「あ、幻灯ですね! 皆さんいいお顔で。……当主様と貴海様は蒼海様たちとは撮ってないですからねえ、久し振りですねえ」と。
「ちょっと待ってて下さいネ」そう言ってぱたぱた走って行ったイツ花が、しばらくして戻ってきたときにその手には小さな箱がありました。

「これ、当家で一番最初の幻灯です。おふたりが屋敷に慣れた頃に撮ったものですから、当主様と貴海様は生まれる前で……白骨城の時期よりも前か時期になってすぐかの頃です。懐かしいですねぇ」

小箱から取り出された幻灯には貴竜双子が知るより若い水花と蒼海が緊張した面持ちで写っていました。



ふたりして声を揃えて「こんなんあったんだ……」と呟きます。

そこに去来する想いはどんなものだったのだろうなあ。
多分ねえ、水花と蒼海には幻灯撮ったことって特別なことじゃなくてイツ花が撮りましょうよって言ったから撮っただけで、しばらくしたら撮ったことすら忘れていた程度のものなんですよ。実物、というか大事な人は隣に居て話せて触れることが出来て、紙に写った『絵』には興味を持たなかった。水花が亡くなってからの蒼海も幻灯のことは思い出さなかったと思います。あの子にとって水花は肉を持って存在しなかったら意味のない人だったから。
と、いうのを貴竜双子は知らないからねえ。ふたりと幻灯を撮れなかったこと、寂しいと思ったかも知れない。何で一緒に撮ってくれなかったのだろうと思ったかも知れない。どうだろうなあ。

そんなこんなで買出しで買って来たものを携帯袋に詰めたり討伐の準備をして、今月は強化月間に指定されていた九重楼へ出陣です。



また雨です、雨男がいるぞこの討伐隊!



くららの巻物入手と陣内様を解放して帰って来ました。
えー陣内様解放の条件……火の女神の子が居るとかでしたっけ? タイミング的に交神の機会はないかなあ。
戦力的に充実してきたので来月あたりはどこかしらの迷宮一番奥のボスに挑んでみたいと思います。予定。



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【吾ガ浦一族】1020年2月
1019年11月


それぞれ訓練付けてもらった結果ですよー。


全体的な数値が似た貴竜双子が訓練つけたので結果もほぼ同じ感じですね。技土の数値はこれからの交神でどうにかしていきましょう。

今月はーどうしましょうー。鈴水蒼子双子はまだ初陣を迎えていないので、貴竜双子で大江山に登るには戦力不足と言わざるを得ない。
でも貴竜双子は去年の12月来訪なので大江山を知らない。水花と蒼海が大江山に足を踏み入れたのは11月だったので、悲願が果たされるべき場所である大江山へ出陣する祖母と父の背と、戻って来たふたりがどんな表情をしていたのかさえ知らない。
どんな鬼がいたかなどの記録は残っていますが、今回を逃せば貴竜双子は死ぬまで大江山の雪を踏むことすらない可能性が高い。
ここは次世代に託して今月も鈴蒼双子の訓練を優先したほうが勝算は高くなる。夜を徹して考え最終的に……こんなときのあみだ様。ですが。


自分たちだけでは悲願の達成は無理だとわかっています。わかっていますが、自分たちが大江山に行くことで新たに得られる情報があるかも知れない。
それに、水花と蒼海が見た風景を見たいと、彼らは一番にそれを思いました。一緒に出陣してもふたりきりで戦っているようだった父達の見たものを自分たちも。そうして自分たちはそれを未来のために自分の口で伝えてやろうと。

今月の大江山出陣を決めました。



お、赤火がありますね。幸先がいいですねー。ねー?



はい、戦果はこちらのみとなっております。
たーかーたーつー? 何やってたんだ君達は! とはいえこの子ら、重要事項をあみだに託すような優柔不断な所があるんでした。多分ふたりで「いけるか?」「いや、どうだろう?」「あっやばい逃げる」「次、次の奴行こう」とかやってたんですよねー多分きっと確実に。
わりとあれだよね、石橋を叩いて渡るというか石橋を叩きに叩いて結果どうなるか確実なものが得られない場合にあみだという博打に頼るよね、君達。

それでも自分達の意思で大江山に行ったという事実と持って帰ってきた紅涙弾の巻物を評価したい。うん。……正直、もうちょっと何かなかった?



1019年12月

鈴蒼の自習結果ですぞー。


鈴水の体が蒼子より伸びているのはまあそうなりますな。どっちも心土が伸びているところを見ると、今はまだ慎重派というか堅実派……討伐出る前の緊張が現れたのかな。

先月の大江山があの結果でしたので、初陣の子を連れて行くのも酷です。
今月は『鳥居千万宮』行きましょう。個人的に前半における、『初陣で行くならここ!初めての討伐で外さない鉄板迷宮(スポット)!ほどよい敵とのエンカウントであの子を退屈させない!』場所だと思っています。



早速成長~。体の値は今のところ大きく差は出ませんね。
心の成長は素質バーの通りかな、蒼子の心水の成長が目を引きます。いい感じの回復役になってくれると嬉しい。しかし技土・技風の成長がしんでいる……。術は苦手ですか?
鈴水は心の成長、全体的にバランスが良い。まとめ役になれるような精神的に安定した子かな? ただこちらも技土はもうちょっと伸びて欲しいです。
ただ貴竜双子もそうなのですが、心火の高い攻撃的な子がいないのでそれで見逃がしちゃってる鬼もいるのではなかろうか。



1020年1月

勢いで討伐続行してしまいました。まあ健康度とかも問題なさげだったので大丈夫でしょう。



お? 心水のわりに蒼子意外に前に出たがりだな? ナマズの符と赤玉で殺る気もけっこうありますね?



逆に鈴水の方が回復薬進言ありますね。妹が怪我するのが嫌なのかな? でも地鳴り進言で隙あらば攻撃に転じる用意も出来ている。ふむ。鈴水も前に出たがりなのは姉妹で似ています。

進言は始終こんな感じでしたね。蒼子の方が攻撃的なんですよ。心水が高いとは。
もしかしてどうせ屠るなら苦しみ少なくあの世に行かせてあげますという方向の優しさなのかな? 確かにそれも優しさだよねっ!

メモには「稲荷ノ狐次郎と戦闘。長期戦」と書いてありますがスクショが1枚もないです。
あとなんかさらっと「花連火、槌の指南入手」とも書いてあります。
スクショ撮る癖をつけていこうな(数ヶ月ぶり数回目)。

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【吾ガ浦一族】1019年11月から1020年1月
1019年9月

双子の髪結い紐は水花から受け継がれたものです。



水花と蒼海の天界でのあれこれや葛藤を知らないまま(ふたりが後の世代に教えるような話ではないと話さなかった結果)、明るく闊達に素直に健やかに成長した貴海竜海双子ですが、何か決め事で困ったらあみだくじ!という決め事が出来ました。
重要な当主選びも交神する順番決定も悩みに悩んだ結果あみだくじ!
長く悩んで良い結果が出るとは限らないので、もう運を天に任せよう! 何とかなるさ! そんなあみだくじ双子の誕生です。
そんなこんなで3代目当主となった竜海を筆頭とする新生吾ガ浦家の道行きやいかに。

さて、先月に交神を済ませているので、家でだらだらしていても仕方ないので討伐です。
行き先は「まだ行ったことがないから」という理由で九重楼に決定。

携帯袋に薬などを詰めいざ出陣!



……やる気の出鼻を挫く土砂降りです。
竜海「迷宮に入るまでは秋晴れだったのに!」
べっしゃべしゃになりながら、こんにちは七天斎八起様。



木霊の弓で眠ってくれたので、斬る射るの物理攻撃力押しで勝てました。
うーん、そろそろこの辺りでは苦戦しなくなってきましたね。
あとは来月娘さんが来訪しますので、怪我がないように堅実な討伐をし、暴れ石の巻物を入手して帰還します。

貴海「……緊張してきた」
竜海「え、今更?」
貴海「娘だよ、娘が来るんだよ!? 一大事だろ!?」
竜海「やーまあ俺達も元服したてだし、父親の威厳とかはないよなー」
貴海「そう……そうなんだ」
竜海「でもさ、威厳があるばっかりが父親じゃないって。裏の傘貼りのおじさんだって威厳はないけど子供みんなから好かれてるだろ?」
貴海「……さらっと傘貼りのおじさんに失礼なこと言ったよな、今」



1019年10月

さてさて。
屋敷に戻り武装を解くのを待っていたイツ花の一言。



女の子の双子! ふたりしかいなかった屋敷が一気に華やかになりますね!

貴海「……名前、ひとつしか考えてなかった……」
竜海「……父上と同じこと言ってるな……」

それはそれとして女子双子ちゃんです! 二卵性ながらカラーリング一緒、かわいい~。
素質につきましてはプレイヤーがスクショ下手なので参考程度にご覧下さい。

名前は貴海竜海でうんうん唸って第一印象から捻り出しました。ちなみに貴海が最初に考えていた名前は蒼子の方です。



吾ガ浦 鈴水(すずみ)
心火が低く心水が高いので穏やかな子なのでしょうか。ただ、心風も高めなのでそこがどうなっていくかですね。体素質が全体的に高めなので、戦闘での活躍を期待してしまいます。
ちなみに鈴水の目元は水花・蒼海似のおっとりした印象を与える垂れ目です。




吾ガ浦 蒼子(あおこ)
こちらは心水が突出していて他は低めに横並びなので、優しい子なのでしょうけれども自己犠牲の子という印象も受けておりましてどうなるやら。術風土低いのが少し気になるといえば気になる。
そして蒼子ちゃん、



お父さんと「苦手:流行り」でお揃いなんですよ、親子~心の素質バーもそっくり~かわいい~。

なお、職業ですが、来訪して早い段階で薙刀使いと槍使いにすることは決めたのですが、どちらの子にその職業を任せるかは悩んだ結果、

竜海・貴海「こんなときのあみだくじ!」

というわけで、恒例の(?)あみだくじで決まりました。

今月は鈴水と蒼子に屋敷の間取りや決まりごと、そして訓練を付けるために討伐には出ずに休養です。
貴竜双子が討伐に出てしまうとイツ花しかいなくなってしまいますからね。家事も来訪したての子ふたりの面倒もとなると大変ですから。

訓練は、
貴海が蒼子に。
竜海が鈴水に。



なお、素質点はこんな感じです。



おお……貴竜から一気に上がっている……!

来月は大江山の門も開きます。訓練、討伐、どうしましょうかね。

拍手[0回]

【吾ガ浦一族】1019年9月から10月