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北辺家が鬼の討伐を始めるまでにあったこと。

前提→北辺家のイツ花は昼子さん。阿部清明社中の「阿部清明」は阿部家当主が名乗る名前。

大江山で両親が朱点に倒され、天界に保護された初代。初代の意識は目覚めないように細工をした上で成長させられ、第一子を儲けさせられています。それなので、初代と第一子は下界に降りるまでのことを一切覚えていません。ただ、生きる為戦う為の一通りは催眠学習みたいな感じで脳に叩き込んであります。
下界で暮らす家は昼子が用意したもの。源太はいわゆる東夷だったので、ろくな家を持っていませんでした。下界に下ろす際に天界と繋がる神の社が必要になる、という事情もあり、都合のいい場所あった屋敷を買い取った、という感じ。
しかし、初代と第一子を下界に降ろす際に何かの手違いがあったのか、もしくは何かの工作が成されたのか、ふたりが降ろされたのは用意された屋敷からは離れた社でした。(この時点でまだふたりの意識はありません)
その社があった場所が阿部家の近くで、違う場所に降ろされたと気付いた昼子がふたりを見つけるよりも早くに当時の阿部家当主であった阿部吉平(あべのよしひら)によって発見、保護されました。
ちなみにこの吉平、趣味が早朝の散歩で、その途中にふたりを見つけています。
意識が戻ったふたりにどうしてあの場所で倒れていたのか、名前は何というのかと聞いてもさっぱり要領を得ませんでした。とりあえず名前がないと不便、ということで社のあった場所「左京北辺」から北辺(きたのべ)という姓を作り、名前の方はフィーリングで笹百合、蓉子と名付けたのでした。つまり、笹百合の本名は別にあります。蓉子の方はまだ名前を付けられていなかったので(初代が目を覚ましたら名前を決めさせようと考えていた)姓はともかく、これが本名です。
保護したとはいえ、人の子とは違うふたりを前にどうしたものかと思案しているところへイツ花=昼子が現れ(だいたい7日ほど経っていました)、簡単な事情説明。朱点を倒すための子だということ、自分は神であるということ、ふたつの呪いのこと、だからふたりを引き渡して欲しい、と。
その話が「隠し事があるようだが嘘ではない」と判断した吉平でしたが、だからといって簡単にはいどうぞとは言えません。代々陰陽師として都や内裏を守ってきた責任感から、これは帝に言上すべきだと主張しました。
帝へ言上し自分の保護の下でイツ花の言う「目的」の達成をさせると言う吉平と、後々面倒な事になりそうだから人の手は借りないと主張するイツ花が揉めに揉め、結局「そんなん言うならかわいそうだがこのふたりを殺すぞ」と吉平の息子が言い出してイツ花が折れることになりました。
その結果、北辺一族は帝公認の朱点討伐隊となります。しかし、その力を恐れた帝からの命令で「男子が生まれることはない」という、云わば「第三の呪い」を阿部家、つまり人の手によって掛けられることとなりました。
この出来事があり、イツ花と吉平の息子は大変仲が悪いです。住む場所こそ昼子が用意した屋敷ですが、阿部家の人がちょいちょい様子を見に来るのも気に入らない様子。それから北辺家の一族が阿部家の仕事を手伝わされるのも気に入らない。(一族の子は生まれたときから阿部家と交流があるのであまり気にしていません)
けれども、吉平の後見がなければ都での北辺一族の居場所がない、というか面倒なトラブルが多々あっただろうことを考えると、吉平のした事は間違いだとも言い切れない。昼子は決して納得しないけれど。

そんな感じの家です。

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鬼の呪い、人の呪い